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ファン・デ・ナゴヤ2017(その1:365Wishes)

ファン・デ・ナゴヤ2017(その1:365Wishes)
期間: 2017年1月12日(木)〜1月29日(日)
場所: 名古屋市民ギャラリー矢田
今年は、三つのプロジェクト「365Wishes」/「だれかのなにか」/「Poison毒」の展示です。

先ずは、神村泰代さんが企画・出展した「365Wishes~Happy Birthday to you」
4Fの広い展示室に、365個のオルゴールが吊り下げられていて、そのフレームの裏には4桁の数字が打刻されています。
この数字は、日付「〇〇(月)〇〇(日)」を表しており、オルゴールの配置は、各月毎に固まって吊り下げられています。展示室の入り口に近い所は、11月刻印のグループだ。時計回りにまわって、自分の誕生月の辺りに来たら、一つひとつフレームの裏に打刻された日付を確認してみましょう。薄暗い部屋で、細い打刻文字を読むのは、少々しんどいですね。
自分の誕生日が見つかったら、ゼンマイを巻きます。シンと静まり返った部屋に、「Happy Birthday to you」のメロディーが、優しく流れてきます。他のオルゴールも鳴らしてみましょう。友人と一緒なら、それぞれの誕生日オルゴールのゼンマイを巻いて、Happy Birthdayのカノンを楽しむ事もできます。

広い展示室いっぱいに吊り下げられたオルゴール
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フレームの裏には、月日が刻印。(写真では、小さくて見えないですが)
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この位、拡大すると日付が見えます。
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来場者の方が、誕生日の刻印を探しています。
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レセプションの時の神村泰代さん
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榊原澄人 永遠の変身譚

榊原澄人 永遠の変身譚(メタモルフォーシス)
清須市はるひ美術館  2016年10月4日(火)~12月11日(日)

国内外で、今、注目のアニメーション作家である榊原澄人さん。初期作品(イギリス ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの修了作品)の《神谷通信》(2004)から、《浮楼》(2005)、《淡い水の中》(2007)、《É in Motion No.2》(2013)、《Solitarium》(2015)、そして最新作(郷里北海道で撮影)の実写映画《Rapollo》(2016)まで、これら代表作をまとめて紹介した、美術館では初めての個展だそうです。
 タイトルの『永遠の変身譚』は、古代ローマの詩人オウィディウスの「変身物語」(メタモルフォーシス)由来のものです。確かに作品の中では、キャラクターの変身場面が頻繁に見られます。
<上映作品例>
《É in Motion エ・イン・モーションNo.2》(2013)  榊原氏のサイト
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《Solitarium》(2015)
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気になったのは、初期のものですが、《神谷通信》(2004)。
小学生の少女が、亡くなったお母さんに手紙を送る話です。
小学校での出来事、同じく小学生の弟の日常、僧侶の父親の毎日のお勤め、老犬タロの様子等を手紙に綴った内容が、ナレーションとして流れます。
淡々とした日常の記述の隙間から、突然、愛する母を失った悲しみを受止められずにいる少女の姿が垣間見える様で、胸に染みてきます。

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拝啓、お母さんへ
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お母さんお元気ですか?
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今年の夏も暑いけど、紀子は何とか元気にやってます。
いつもお母さんに会いに行こうと思うんだけど、宗吉(シューキチ)が友達と一緒についてくるってうるさいし、これじゃ当分は無理みたい。

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学校はもうすぐ夏休み。みんなそれぞれ忙しい。
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近頃女子の流行は、援助交際。一日3万。
衣装はきっちり、メイク無しでは歩けません。
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タルペコ(担任教師)は、生徒との不倫がばれて、家庭崩壊の危機。
浮世は正に地獄の沙汰。
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でももうひとりの浮世離れは、元気いっぱいにしています。
宗吉は最近、新しいお面に取り換えて、心機一転。どうやら今度は、狐になるらしい。
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新しい友達も出来た様で、えーっと、名前、ハービーって言ったかな。
日本人じゃないみたい。けど、宗吉も知らないんだって。
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宗吉曰く、人の世は至極やっかい。
虚仮の一念(こけのいちねん)。  時に物事は、知らぬが仏。


家のタロも今年で17歳。年功序列の世の中では、ヘビー級。
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威厳漂う柴犬のそろそろ彼岸は近いと見た。  南無阿弥陀仏。
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「ただいま」
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お父さんは、相変わらず。  年功序列の世の中じゃ、43歳生臭坊主はミドル級。
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日々のお勤めはきっちりやっているようだけど、お彼岸に近づいているかは疑問。
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まだまだ甘い。


お母さんが逝って一年が経つけど、まああれでもお父さんなりに頑張っている様だし。
どうやらこんな感じで時は過ぎていくみたいだけど、何だかんだ言って、みんな元気にやってます。
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お母さんもお元気で。
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「宗吉!手紙」
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PS.
お母さん、お盆には、帰ってくるんでしょ。
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私がそちらに行けたらいいんだけど・・・


『私がそちらに行けたらいいんだけど、お迎えはまだ来そうにないし。
やっぱりお盆まで待たなきゃだめみたい。お盆まであと3週間。
お母さんが帰ってくるのを、みんな楽しみに待っています』
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「私がそちらに行けたらいいんだけど・・・」
神谷通信は、大きな川を隔てた向こう側、彼岸に渡った母親への、此岸に住む娘からの手紙。
手紙を届けるのは、狐面を被った弟の役割。墓石の前に何通もの手紙。どうやって川の向こうに届けるのか。河童と友達になったのもうなづける。
手紙はちゃんとお母さんに届いたようだ。手紙を読む声に、子供を慈しむ気持ちが滲む。
きっとお盆には、お母さんのぬくもりを感じる事だろう。


◆「虚仮の一念」(こけのいちねん):
愚かな者が一つの事だけに心をかたむけ、やり遂げようとすること。
◆「彼岸」(ひがん):
仏道に精進して煩悩を脱し、涅槃(ねはん)に達した境地。
◆「此岸(しがん)と彼岸(ひがん)」:
仏教では、人の住む世界を「此岸」(しがん)と呼ぶ。
仏の世界は大きな川を隔てた向こう側にあるとされ、「彼岸」(ひがん)と呼ばれる。
人は死後、彼岸へ行くと考えられ、そこでは、煩悩に煩わされることなく永遠に平穏無事に暮らせると考えられている。

(参考)ニコ動に《神谷通信》がアップされている。

川村美紀子「無題」パフォーミングアーツ・セレクション

愛知県芸術劇場ミニセレ
パフォーミングアーツ・セレクション
2016年10月19日(水) 19:00
川村美紀子「無題」

あいちトリエンナーレ2016に合わせて開催された、パフォーミングアーツ・セレクション
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今話題のダンサー 川村美紀子「無題」が、ようつべにUpされていた。
まずい部分が、若干カットされているような気がするが。
よく撮影できたものだ。そのうち削除されるだろうな。
本人のUpみたいだけど。
-->などと無駄話をしている間に、アッサリと削除された。
  愛知県BJ館は、動きが速い。

しかし、川村美紀子のビデオは当然、他にもあって、
以下は、2016.4/19 フランス・マルセイユのもの。
あいトリの作品は、このダンスが元になっている様にも思われる。
(個人的感想なんで、違うかも)
ダンスの合間の言葉なんかは、同じものがいくつか見受けられる。
あいトリのものは、もっと卑猥だったが。

「コンテンポラリー?」
「現代の踊り?」
「知らねえよそんなの」
「インプロヴィゼーション?」
「インポがする野ション?」
全身で観客を挑発している様な叫びだ。
タイトルは、《地獄に咲く花》

あいトリ作品とは関係ないが、(少し前になるけど)MVの振付と
少々というか半分近く出ている。これが結構いいのでおまけに掲載。
amazarashi(日本のロックバンド)のMV「スピードと摩擦」
ご参考でした。

あいトリ2016)マーク・マンダース《サイレント・スタジオ》

マーク・マンダース (Mark Manders) 《サイレント・スタジオ》
愛知県美術館10F
(あいちトリエンナーレ2016: 8/11~10/23)

半透明の薄いビニールで囲われ、折れ曲がった通路のような空間に、粘土彫刻がいくつか配置されている。ここは、マーク・マンダースのアトリエとの設定らしい。入口正面に立つのは、身体の一部(上下肢や頭部の少し)が欠損した人の彫刻だ。
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表面は、乾燥のせいなのだろうか、かなりひび割れているが、背面を見ると、粘土を塗りつけた指の跡が残ったままだ。傍には、粘土の塊が入った大きなバケツ。
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制作の途中で、作者は部屋を出たようだ。つい先程なのか、何日も不在なのか。
少し先に見えるのは、ガラスケースに入った頭部の彫刻だ。少し傾いていて、ワイヤーで木製パレットに固定されている。後頭部は、まだ仕上げ途中といった感じで、粘土が塗りつけられた跡が残っている。
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彫刻作品は、ひび割れたり、身体の一部が欠損しているか、又は頭部のように、その一部であったりなのだが、未完成ではないのだろう。じっくり見ていると、これ以上、手を加えなくとも良いように思えてくる。

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キャプションに、「彩色したブロンズ」とあった。
粘土彫刻と思われた作品は、粘土色に塗装されたブロンズ彫刻だった。

一部を欠損した身体、板が食い込んだ頭部、木の板を包んだような椅子に持たれる人、皆ブロンズだ。
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この板もブロンズだ。
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床のビニールの上には、粘土の粉が散らかって、いかにも作家のアトリエと思わせる仕掛けだ。バケツの横にある「青い本」、よく見ると紙ではなく、合板だ。粘土を使う作業には、新聞紙が何かと必要になるものだが、本の横にあるものは、本物の新聞ではない。マーク・マンダースが自ら作成した「新聞(の様な)紙」なのだ。
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見る者を錯覚させる技術は、驚くべきものだが、これは、“エッシャーのだまし絵”の類いではない。
マーク・マンダースは、自らの作品説明で、以下の様に語っている。
  「建物としてのセルフポートレート」
このアトリエを思わせるインスタレーションは、『 自我像 』 なのだ。
彼は、18歳の時、建物によるセルフポートレートが可能だと認識し、それが作家としての誕生の瞬間だと語っている。(→※参:2015インタビュー記事)
ひび割れた表面や、一部砕けた身体彫刻、日付の無い新聞(らしきもの)、《狐、ネズミ、皮ベルト》、空中に浮ぶ大きなイヌ、それら作品を見詰めながら、作者自身と作品制作の状況に思いを馳せるのも面白い鑑賞方法ではないだろうか。

《狐、ネズミ、皮ベルト》・・・狐とネズミの組合せ理由は不明
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空中に浮ぶ大きなイヌ(半透明ビニールの外に支持体があるが、見えない)
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係りの人用の椅子も作品(新聞紙製でなく鉄板)
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木全祐輔 《両手で抱えられるもの》

木全祐輔 《両手で抱えられるもの》
ギャラリーエスパス(丸栄) : 2016年9月8日~9月14日

久しぶりに木全さんの絵画を拝見しました。ギャラリー内には、20点程の作品が展示されていましたが、ほとんどは今年(2016年)の作品だそうです。
奥に立っている黒いスーツの方が、木全さん。(小さすぎてわかりずらいですが)
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木全さんの絵画の特徴は、そこに描かれているモチーフ(人やモノ)が、どちらかと言えば具象なのだが、それらの一部、又は全ての境界が曖昧で、溶け合う様な姿を見せる事だ。

《目は口ほどに》
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テーブル(らしきもの)の上に、黒い皿の花器(らしきもの)が置いてあり、そこに溢れるように花がいけられている、(一見するとその)ように見えます。赤、黄、白、緑の植物らしいものは、はっきりとした花や葉の形にはなっていません。たぶん、テーブルと黒い皿の存在が、中央に描かれたモチーフを“花”と、見る者に思わせるのでしょう。
「目の前に花を置いて描いたわけでは」ないのだと言う。記憶の中の花を生けて見せたのだろう。テーブルらしき四角、器のような黒い線を最後に描くことで、「生けられた花のように」見せようとしたのだ。「この絵には、もうひとつのモチーフも描きました」その上に“花”らしきものを描いたそうだが、塗り重ねて見えないのなら、描く意味もないのでは。「でも、よく見ると、顔を描いたのが」わかるのだとか。いったいどこに?「それは言わない方が良いですね」宿題をもらってしまった。
(※その後、写真をじっくり見ていたら横顔が見えてきた)

《傀儡に眠りを》
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傀儡 -「かいらい」「くぐつ」- 通常は、(あやつり)人形の意味。ここでは、人形にもお休みを、といったところか。人形にしては生々しいので、踊り子と読み替えたくなる。
人形が、椅子に腰掛けている構図だが、頭と身体の関係が何だかおかしい。手前には、身体が3体あり、片足の上げ方が少しずつ違う。その周りには、頭が5個見える。正面を見たり、左右や、後ろを向いたりで、表情もそれぞれ違っている。どの身体と頭が対になるのか。顔も身体もそれとわかるが、ふたつのつながりが、はっきりしない。木全さんの中で、人形のいくつかの表情と、片足をもちあげた身体の記憶が別々に存在し、それらがまたひとつに溶け合う様な感じだろうか。
人形が椅子に佇んでいる記憶は、二枚の合せ鏡を覗く様に、画面の奥まで続いている。木全さんの絵に時折現れる、記憶の連なりだ。ディテールは薄れるものの、輪郭は保たれている。そんな記憶をキャンバス上に載せていく。
「目の前のモデルを描いたわけでは」なく、自分の記憶の中にあるものを描いているのだそうだ。

木全さんは、絵画を制作するとき、「自身とモチーフの境界が曖昧になる」感覚を覚えるのだそうだ。絵画制作を続けてきて、その感覚が強くなり、「画中に複数登場する人物や木々などが溶けあい、それにより絵画空間が揺れ動き、新たな空間を生んで行く」ようになってきた。このような感覚をもったのは、木全さんの双子としての体験が、影響しているとも語っている。
(※参考: 展示資料のテキスト)
プロフィール

ゆでたまご

Author:ゆでたまご
鑑賞者の目で現代アートを探求

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