あいトリ2016豊橋)ラウラ・リマ 《FUGA》
ラウラ・リマ Laura Lima 《FUGA》
2016年8月11日(木) 豊橋市 水上ビル 1F~4F、RF
(あいちトリエンナーレ2016: 8/11~10/23)
<水上ビル:農業用水の上に建てたビル>

あいちトリエンナーレ2016の豊橋会場のひとつ、水上ビルの一角には、ブラジルの作家、ラウラ・リマの作品が、1階から(~4F)屋上まで展示されています。
<中央の女性がラウラ・リマさん>

<展示場入口:網戸が2重になっている>

ラウラは、この建物の中に鳥の為の生活空間を作りました。ここには、スズメや鳩の様に自由に外を飛び回っている野鳥ではなく、ペットとして生産され、育てられ、ショップで販売され、小さな籠の中で一生を終える文鳥の様な鳥達が放されています。
室内には、アート作品が設置されてはいますが、ここは鳥の為の“美術館”というわけでなく、“生活空間”です。鳥の為の彫刻として置かれた木の棒を組合わせたオブジェは、視線を外に誘うかの様に、その先端を窓の外に向けて伸ばしています。また、私達にも心馴染み、訪れたくなる様な風景画は、鳥達もその様に感じるかもしれません。それら作品を見る事で、鳥達は、外にあこがれを持ち、飛び立ちたいという彼らの失われた本能を取り戻すのではないかと、ラウラは考えたのです。
<オブジェ>

<絵画>

<押入れの鳥達>
なぜこんな狭い所に集まるのでしょう・・・

<奥の方に鳥が・・>
そんな奥に行かなくても、広いところはお気にめさない?

狭い籠から広い部屋に移った鳥達が、さらに窓を通して広大な青空を眺めた時、何を思うのでしょう。今すぐ空に向かって飛び立ちたいと騒ぐのか、あまりの広さに怖気づいてしまうのか、どうしてよいのかと呆然と立ち尽すのか。それは、鏡に映った私達自身であるかの様です。
<屋上のネット>

<固まる小鳥たち>
飛び立ちたいのか、籠の中に留まりたいのか

ラウラは、以前、ブラジルで同様の展示を行いましたが(2008年)、その時は、1フロアでの展示でした。その為、ここの「4フロア+屋上」では、鳥達がどの様な動きをするか、「予想できない」とか。
文鳥は合計100羽程ですが(数えてないけど)、白文鳥の生誕の地、弥富市の農家さんから多数を仕入れています。不足分は、水上ビルの近く“中根小鳥店”からの取り寄せです。
生活の為の“道具”も、用意してあります。鳥の巣やその代用の麦藁帽を丸めたものとか。鳥の飲み水を入れたり、水浴びにも使用できる容器も下に置いてあります。木の棒のオブジェの下には、藁などをばら撒いてあり、鳥たち自身で、巣を作る事への期待もある様です。ラウラは、オス/メスどちらかだけではダメで、いい具合に配合してくれるよう、要望したそうです。
<エサや水の容器>

あいトリ2016終了後、鳥達の扱いについて。
ラウラは、「小さい籠で飼われる鳥に、大きな空間を与えたのに、それをまた鳥籠に入れるという事をやりたくない。出来れば、それなりの大きなスペースで、飼って見ていただける方を探してほしい。私はその為にスペシャル・ドローイングを描くわ!」と言ったそうですが、どうなるのでしょう。
2016年8月11日(木) 豊橋市 水上ビル 1F~4F、RF
(あいちトリエンナーレ2016: 8/11~10/23)
<水上ビル:農業用水の上に建てたビル>

あいちトリエンナーレ2016の豊橋会場のひとつ、水上ビルの一角には、ブラジルの作家、ラウラ・リマの作品が、1階から(~4F)屋上まで展示されています。
<中央の女性がラウラ・リマさん>

<展示場入口:網戸が2重になっている>

ラウラは、この建物の中に鳥の為の生活空間を作りました。ここには、スズメや鳩の様に自由に外を飛び回っている野鳥ではなく、ペットとして生産され、育てられ、ショップで販売され、小さな籠の中で一生を終える文鳥の様な鳥達が放されています。
室内には、アート作品が設置されてはいますが、ここは鳥の為の“美術館”というわけでなく、“生活空間”です。鳥の為の彫刻として置かれた木の棒を組合わせたオブジェは、視線を外に誘うかの様に、その先端を窓の外に向けて伸ばしています。また、私達にも心馴染み、訪れたくなる様な風景画は、鳥達もその様に感じるかもしれません。それら作品を見る事で、鳥達は、外にあこがれを持ち、飛び立ちたいという彼らの失われた本能を取り戻すのではないかと、ラウラは考えたのです。
<オブジェ>

<絵画>

<押入れの鳥達>
なぜこんな狭い所に集まるのでしょう・・・

<奥の方に鳥が・・>
そんな奥に行かなくても、広いところはお気にめさない?

狭い籠から広い部屋に移った鳥達が、さらに窓を通して広大な青空を眺めた時、何を思うのでしょう。今すぐ空に向かって飛び立ちたいと騒ぐのか、あまりの広さに怖気づいてしまうのか、どうしてよいのかと呆然と立ち尽すのか。それは、鏡に映った私達自身であるかの様です。
<屋上のネット>

<固まる小鳥たち>
飛び立ちたいのか、籠の中に留まりたいのか

ラウラは、以前、ブラジルで同様の展示を行いましたが(2008年)、その時は、1フロアでの展示でした。その為、ここの「4フロア+屋上」では、鳥達がどの様な動きをするか、「予想できない」とか。
文鳥は合計100羽程ですが(数えてないけど)、白文鳥の生誕の地、弥富市の農家さんから多数を仕入れています。不足分は、水上ビルの近く“中根小鳥店”からの取り寄せです。
生活の為の“道具”も、用意してあります。鳥の巣やその代用の麦藁帽を丸めたものとか。鳥の飲み水を入れたり、水浴びにも使用できる容器も下に置いてあります。木の棒のオブジェの下には、藁などをばら撒いてあり、鳥たち自身で、巣を作る事への期待もある様です。ラウラは、オス/メスどちらかだけではダメで、いい具合に配合してくれるよう、要望したそうです。
<エサや水の容器>

あいトリ2016終了後、鳥達の扱いについて。
ラウラは、「小さい籠で飼われる鳥に、大きな空間を与えたのに、それをまた鳥籠に入れるという事をやりたくない。出来れば、それなりの大きなスペースで、飼って見ていただける方を探してほしい。私はその為にスペシャル・ドローイングを描くわ!」と言ったそうですが、どうなるのでしょう。
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