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高橋コレクション(名市美で女子会)その4

4月27日、名古屋市美術館 高橋コレクションMindfulness! に出展している4人の女性作家(名知聡子さん、和田典子さん、松井えり菜さん、近藤亜樹さん)のトーク 「その4」(最終回)です。
最後は、和田典子さんです。

和田典子)皆さん、だいぶ疲れてきてしまったかもしれないですけど、私が最後です。よろしくお願いします。
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私が最初に、これと、ここにある小さな蝶の作品と、このペインティングとこの髪の毛の立体作品になります。私の作品はですね、最初、制作年が、バラバラで、この蝶々の作品は、2002年の作品になります。大学の卒業制作の時に作った作品なんですけれど。あの、そうですね、前後が判りづらい作品になるので、作品がどの様に作られているかという説明をしたいと思います。
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と、この小さな作品は、標本の蝶々で、ほんとに、ま、生きていた蝶々なんですけど、それに鉛の粒を、後で近くで見ていただけるとわかると思うんですけど、鉛の粒がこう付着している作品になります。
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これが、ベッドの作品になりまして、私が元々寝ていたベッドですけど、それをノミとかでトントントントン、あの、半分壊していって、で、もっと大きかったんですけど、それもだんだん小さくなっていって、そこにあの、こういうケーキの、ホイップクリームの、こういうのですね。あの、沢山カラフルなものが付いています。
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で、これが一番最近の作品なんですけど。これは油絵の作品で、あの、いちおうここがですね、ベッドになっていて、シーツの中にふたりの女の子が、こう隠れて遊んでるヨっていう作品になっていて、two girls in the bed sheet っていう、まタイトル見るばわかるんですけど、ま、シーツの中で女の子遊んでいるという作品になります。
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で、これがですね、みんな今回一緒にトークする作家さん達からですね、これ怖くていやだっていう事を言われて。私も久しぶりで見たら、何でこんなの、自分でも、作ったのかなって言う風に思ったんですけど。あの、髪の毛に、近くで見ないとわかんないんですけど、光って見えるのが、縫い針が沢山刺さっていて、ほんとにもう何千ていう縫い針が、沢山刺さっている作品になります。ハイ。
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笠木)ありがとうございました。
松井)あ、じゅあ和田さんに質問だど。久しぶり、和田さん。(ヘヘヘヘヘ)
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私もこれ、あ今、私、「髪(イミテーション)」(Caption)て言うのを見て、すごくわたしあの、親近感が。なぜなら今、私もかつらなんです。(ハハハハハハハ)はい、かつらー。たぐって。最初、なんかあの、和田さんの作品をパッと見た時より、何かこの、より感情移入できるというか、説明も聞いてよかったーって思いました。あ、すいません(かつらを)戻せない。和田さんは、素材に対しては、こだわりはありますか?
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和田)そうですね、あの、私もともと大学でも油絵を学んでたんですけど、ある時から、普通に大学1,2年生の頃とかは、普通に決められた課題と言うか、いわゆるデッサンとか、油彩画っていうんですかね、っていうのをやってたんですけど、だんだん、こう絵が描けなくなってきて、もっと自分により、こう、リアリティを持ったものは何だろうっていう事を、だんだん深く考え始めた時に、ホントにアトリエで、すごい小さな事から始めて、紙を切ったりとか、せんたい(?)を色分けしてみたりとか、すごい些細な身体感覚っていうのを見直していて、そこから自分の幼少期の頃のイメージとかそういうものが組み合わさって、徐々になっていきましたね。その当時、すごく考えていたのは、素材と素材、モチーフとモチーフも組み合わせる事で、何かまた別の意味が生まれないかなっていう事を考えて、作っていました。
松井)ありがとうございます。すごくこのイミテーションヘアに、ぐっと、ハハハハ、きました。じゃ、亜樹ちゃん。

近藤)なんか和田さんの作品は、ちょっと、・・・やっぱ、物の怪みたいな(のが)強いなって思って。特にこれとかすごい気持ち悪くって。針で膨らんでるんですよね、髪の毛が。
和田)そーですね、何か、膨らんだとこ刺して、ハイ。
松井)本物見ないとこれ、わからないね。
近藤)なんか、トラウマでもあるんですか?(ハハハハハ)
和田)そうですね、あのー、針と言うのは、自分の中で、トラウマとは言えないかもしれないですけど。母親が、家で洋裁の仕事をしていたので、針とか糸とかそういったものがすごく身近にある環境で育っていて。で、ある時、針、飲み込んじゃうかもしれないとか、そういう事があるみたいな、新聞の記事か何かを見て。本当に子供の頃なんですけれど、自分も縫い物とか、遊びでやったりとかした後に、なんか針の先が欠けていたりとか、そういう事でなんか気分が重くなったりとか、あの欠片はどこに行ったんだろうとか、そういう思い出はありますね。
松井)これは、恐怖心とかが含まれているんですか。
和田)そうですねあのー、わりと全体的に、日常の中にある些細な不安感とか、まあ、恐怖感とかをテーマにしていて、そういうとこが、強く現われているかもしれないです。
松井)でも名前、happiness じゃね? ヘヘヘヘ
和田)そうだけど幸せな感じで。(「表裏みたいな」)そうです。
近藤)シャイニングの映画みたいに、怖いね。
和田)シャイニングは、すごい好きなんですよ。
近藤)笑ってるけど、憎んでいるみたいな。反対の感情が出ているなと思って、全部。
和田)怖い映画とか、んーでもすごいグロテスクななんか、ワーッとか・・そういうのではなくて、静かな中で、何か精神的に訴えかけるような怖さと言うか。(「それが一番こわいですね」)
名知)この髪の毛、自分の髪の毛?
和田)髪だけに質問が集中して・・。(ハハハハ) 本当は自分の髪だけでやろうと思ったんですけど、予想以上に量が必要で、形を作るのに。それでま、イミテーションでもいいかなと言う風に、イミテーションで作りました。
名知)この絵なんですけど、ま私は共同アトリエで横で制作してるの知ってたんですけど、具体的にやっぱ、やっているところジーっと見た事無いから、この色を載せる順番とかルールとかがあるんですか?それともその時の気分とか勢いでやってるのか、と言うのが何となしに。
和田)そうですね、私こう、突発的に描いている様なふうに思われ勝ちなんですけども、意外と下書きとか、色の配置とかも決めていて(「してるんだ、なるほど」)、でこれ、ベッドの中に女の子が二人いるって、さっき言ったんですけど、あの私、立体作品作っていたので、自分の等身大の布の縫いぐるみみたいの作った事があって、(近「こわーい」ハハハ、松「しっしっしっ」)そいつを、あの、シーツの中に入れて、まこれ、二人だったんで、私もこう入って、写真を撮ってもらって、布のこの、皺の入り方とかそういったのを写真で撮ってみたりとか。わりと、あの、ちょっと小心者なのかもしれないですが、最初に結構、計画を立てつつ、始めて、で途中からでも、計画通り絵って言うのは行かないので、途中からはもう、その場その場に合わせて、色とか作るんですけど、ま、最初の気持ちに立ち返りたいなっていう時は、その下書きをもう一回見なおして、制作したりとか、って言うふうにしています。

笠木)ちょっとね、その、名知さんと共同のアトリエの時代の、お写真を。用意していたんだけれど・・・・。え・・・、これが共同のアトリエの・・・。
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和田)名知さんと2007年くらいだったと思うんですけど。あまり写真とか撮ってなかったんですね。(「あ、来た。すごいちぃっちゃくて申し訳ないですけど」)ちっちゃい写真しかなかったんですけど。上小田井にある「ドット」という、私よりももっと先輩のアーティストが、立ち上げたスペースに、自分が大学院を卒業した後、入れてもらいまして、そこで制作をしたんですけども。
すごく広いスタジオで、私も名知さんも、その他、7~8人、全部で10人くらい。あの、十分な作業が出来るぐらいのスタジオを、ま、入れてもらいました。ただ、ちょっと事情によりですね、立ち退きに会いまして、今はもう無いんですけども。その時に、やっていたのがここですね。これで見ていただくと、スケールが判らないんですけど、この絵が、この絵くらいの大きさなので、かなり天井も高くて、3mとか3mちょっとあるくらいのスタジオで、ま、伸び伸び制作していました。
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ま、共同アトリエの良いところと言うのは、(「これですか」)ハイ、あのみんなで作家同士で、たまには食べたり飲んだりして、遊んだりとか、誕生日の子がいたら誕生日会ひらいたりとかして、そういう作家同士の交流とか、あまり美術の話とかあんまりしないんですけど、ま、楽しく遊んだりする仲間って言う風に。(「これ料理すごいね」)ハイ、あ、この料理はですね、オープンスタジオをやった事があったんですけど、何回か、その時に私が沢山料理を用意して、
松井)私は料理弱いよ。すごい!私これ料理で、手切ったんですヨ。(ハハハハハハ)
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和田)沢山もう三日間くらいずっと作り続けて、冷凍したりとかして保存して。その場に来た人が、当時ほんとに沢山来ていただいて、100人とかワーッて来てくれて、その時みんなに、みんなが嫌になる程食べさせるという・・(ハハハハハハ)。そういうアーティスト同士の交流が、ま、醍醐味かなーって思います。ここスタジオが、無くなってしまって、私も、もう共同スタジオとかを持つ事は無いかなーっていうふうに、あの諦めて自宅で描いてたりしていたんですけど。そんな時ですね、あの、名古屋のここの近くの長者町って皆さん、名古屋からいらした方は、あいちトリエンナーレでお越しいただいていると思うんですけど。あの、長者町のスタッフの皆さんとかですね、街の方が、すごく優しくしてくれて、ですね、スタジオを、場所を提供していただきました。これが、あの、長者町の、(あいちトリエンナーレ)2010の時に展示をした青田真也さんっていう作家が、いらっしゃるんですけど。青田くんと私とで、二人の共同スタジオと言う事で、借りていました。ま、ここはすごい素敵な場所で、下がパン屋さんで、あの冬は、パン屋さんの暖かい空気が上に上って来て、芯から冷えるという事は無く、使わせていただいたスタジオです。
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松井)すごい、うちら向かいがうどん屋さんだよね。ハハハ
和田)こっちのあの、過去のスタジオはほんとに、工場見たなとこだったので、冬は体調くずしたり、つらい、何か、までも、場所が広くてすごい良かったですけど。ハイ、そんな感じで、制作してます。
笠木)ありがとうございました。和田さんの作品て、料理もそうなんですけど、このベッドも髪の毛も、ごく一見可愛らしい感じなんだけども、こうぶわーっと過剰になんか装飾がされていたり、過剰になんか針が刺されていたり。料理もこんなに美味しそうなのに、みんなが嫌になる程、過剰にこう食べてもらうだけの量を食べさせる、という、そういう相反するところが、あるところがとても魅力的かなーと思うんですけれども。

会場の皆さん、何か、質問ありましたら。
質問A)かなり計画的に制作されると言われましたが、このベッドはどの様に計画されたのでしょうか。
和田)これは、あのー、こういう形にしようというのは、頭の中にあったんですけど。あのー、立体の時はですね、あまり計画的に作っていなくて、あのホントにドローイングもしないし、やってみてから考えるっていう事が多かったんですけど、この色に関しては、あの、よく近くで見ていただくとマーブル模様になったりとかしているものがあって、それは絞り出す時に、大体こういう感じになるといいなって言う色の組合せで、マーブル模様を作っていたので。あの、これはホントに、予期しない色というか混ざり合いっていうのが、生まれてますね。

質問B)和田さんが、(和「あ、スタジオとかでお世話になった方で、ハイ」※注:元アートラボあいちのスタッフの方)描いているこの絵画のシリーズがすごく好きで、そのシーツの中にくるまれている、何かがうごめく様って、さっき言ったちょっと怖さも感じるんですけど、色がすごく可愛らしくて。たしかこのシーツのシリーズを見たのが、アーツチャレンジ2009(か2010)の時だったと思うんですけど、こういうモチーフにしようというきっかけがあったのかな、と言うのと、このシーツのモチーフの後に、ケーキの、あそこに写っている写真とかは、ケーキがモチーフになってたりするんですけど。このモチーフが変わっていくきっかけとか、タイミングとかは、あったら教えてください。そこは、リボン・・。
和田)丁度資料があって、わかりやすい感じなんですけど。ずっと立体作品を作っていて、絵を描き始めたのが、多分、2008年とか2009年で、随分大学卒業してから日にちが経っていたんですけど。何となく今なら描けるかも、っていう、あのー気持ちが湧いてきて、それで最初に描いたのが、このリボンの作品でした。で、あの、リボンは、あ、ここには展示されてないですけど、蝶々もちょっとリボン的なものですけど、モチーフとして自分の中で、よく使っていたもので、まそれをリボンっていう装飾的なものをよりカラフルに描いて、より装飾性が強い絵を描こうという気持ちがその時あって、それでリボンを描き始めたんです。けど、リボン描いていたら、もっと複雑な絵が描きたいなーって言う気持ちがだんだん湧いてきて、こういうベッドのシリーズか、部屋の風景のシリーズに移って行ってきました。このシリーズも何枚も描いたので、あの、ここのスタジオでもシリーズの絵を、大きいのを描いてたんですけども。その時、夏場ですごく暑かったんですね、スタジオが。で、その時、150号ていう大きめの絵を描いてたので、そのだんだん大きい絵に、こう、筆を、結構体力を使うので、だんだん辛くなってきて、それでこうなんとなく、ホントになんとなく始めて、ちょっと疲れたからちっちゃい絵を描こうかって事で、ドローイングをしたりとか、小さいキャンバスを貼って、昼間の暑い時間は何かこう別の事をやろうっていう時に、偶然生まれた作品で。まあ、ケーキもこう言ったものと、昔の立体作品ともモチーフが共通していたので、これもシリーズで描きました。これもふとした、何の気なしに変わってしまったもので。(B「身体的にこう、その時のこう気持ちとか、体の調子とかで、ふぁっと移行した」)ふぁっと移行してしまいましたね。
笠木)時代は経っているけど、どこか装飾だとか、おっきなテーマとしては、つながりがありますね。
和田)今回、随分、制作期間が離れてしまっている作品だったので、一緒に展示して大丈夫かなって不安があったんですけど、なんとなく、あの、自分でも並べてみて、振り返れて、そんなに違和感ないかなって思いました。

笠木)ありがとうございました。それでは折角ですので、今後の活動、私たちはどこで皆さんの作品を見ればよいでしょうか。
和田)私は、近々で決まっているものが無いので、何かあれば呼んで下さい。(「和田さんは時々ワークショップをやったりするので」)あーワークショップですね。
松井)私、先ほど出しゃばって言ってしまったんですけど、一応、大原コンテンポラリーは、武蔵野美術大学の美術館で、あと秋田県立美術館でこれはまた、秋田県立美術館の何周年か記念の大原美術館展で私の作品が、でます。なので、日本、バラバラに散らばっているんですけれど、また名古屋に帰ってきたいので、名古屋で展覧会がある際はぜひお誘い下さい。よろしくお願いします。
近藤)今(4/27)丁度やってるんですけど、三重県立美術館で「ア・ターブル!」っていう食べる展示に特化した展示会がやっている(作品「たべる地球」2012)のと、次は、映画を撮るので、皆さん出来上がった来て下さい。(笠「監督から脚本までやってらっしゃるんですね」)監督と脚本と出演は、まあ声優で出てますけど。ガチの俳優さんがいっぱい出るので、皆さん来て下さい。(笠「タイトルは」)それは、まだ。“きゅうばん“(?)系の映画かな。
名知)私はいま、しばらく展示の予定がないので、皆さんあの、誘って下さい。

笠木)ありがとうございました。これからも皆さんの作品を見ていきたいと思いますので、宜しくお願いします。
皆さんも、長い時間、ご清聴ありがとうございました。

===========<終>==============

和田さんの絵画作品をどこかで見たような、と思っていたら、アートラボあいちに展示されていたのを思い出した。(因みに、名知さんの作品も展示されていた。)説明を聞きながら、他の3人の作家の方の様に、背景や制作時の考え、感情の様なものを期待したが、その様なものは一切なかった。和田さんは、立体作品の作家なんだなあと思う。立体としてのあり様、その面白さを繰り返し表現している。(・・・異なる意見は多いと思うが)

それにしても、賑やかなトークだった。最初から最後まで、ワイワイガヤガヤ・・・。こういうのを「女子会」と言うのだろうか。参加したことないから、わからないけど。

<了>
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Author:ゆでたまご
鑑賞者の目で現代アートを探求

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