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鋤柄ふくみ 個展

5月24日(土)、岡崎のMasayoshiSizukiGalleryで、鋤柄ふくみ展「生活」を拝見した。(開催5/24-6/23)
鋤柄(すきがら)さんは、2010年に白土舎で個展「はだか」を開催したが、それ以来の個展だ。ギャラリー1F展示室には、壁に絵画作品、中央展示台に立体作品が置かれていて、制作は、2011年から2014年のものだった。
◇1F展示風景
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鋤柄さんの作品をどう受け止めればよいのだろうか。始めて見た人は「暗い」印象を持ってしまうのだろうけど(確かに“暗い“感じだが)、インパクトは強いし、じっと見ていると何やら謎めいたものが浮き上がってくる。この日は、18:00からのオープニングパーティに合わせ、鋤柄さんも在廊だったので、話を聞いてみた。

《オオカミ男と自画像》
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-左側にいるのは、なんでしょうか?
「オオカミ男です。ちょっと・・・、あぶない森ですね。」
-右側の女性は?
「これは自画像を描こうと思って描き始めた絵です。それ以外はあまり考えずに描き始めて、そこから、描いている間にどういう場所にしようとか考えて、(森の中とかが)出来ていったですね。」
(※注:絵をよく見ると、この女性の顔は、確かに鋤柄さんだ。)
-それでどうしてオオカミ男が出てきたんでしょうね。
「そうですね、いけないですね。」
-いつ頃描かれたものでしょうか。
「2012年から・・・、2013年に終わったですね。下手をすると1年くらいかかることも。いろいろ小さいのも描きつつ・・・」

《T公園・パノラマ》
DSC_2908_convert_20140615145032.jpg
-(「T公園」だが)森の中みたいですね。
「近くのよく散歩をしていた森みたいな公園のイメージで。それを描こうというのと、てくてく歩ける様に描こうと。真ん中には池があったので、それも描こうと。森を全部まとめて、盛り込んだんです。」
(・・・洒落も言うんだ)
-登場人物が多いですね。
「これすごく多かったです。そうですね、これはなんか描くときは、ここもここもここもここもここもここも歩ける感じにしよう、みたいな。こっちにいる目から描こうとか。ま、そんなに上手くいかなかったですけど。だからいろんな所に視線が・・・、って言うかいろんな所にいる感じに・・・したんです。」
-上に赤い人魂みたいな線が・・・
「あー、あれはわからないです。最後にそれを描いたら、『できた!』って思った。この絵が出来たと。意味と言うよりは、でも何か上にないと・・・、なんですかね・・・。(絵の下側)この辺見ながら、こうやって(手だけ上にあげて)描いたんです。そして、できたーって思って。」
-何かをテーマに描くと言うよりは、身近なものをモチーフにして・・みたいな。
「そうですね・・・、そうですね、何かを言おうとかよりは、私は、ここで何が起きるかな、みたいな。なんかもうちょっと小さな、近い位置で描いてるかもしれない。何かその、小さい範囲で自分的にこう、何か、ドキドキする事があるんですけれど。」

《顔のほらあな》
※チラシの写真は、この立体作品のドローイング。
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-人の顔に見えましたが、いろいろ張り付けてありますね。
「そうですね。ここに私がはまりたい。(お面を付けるような仕草で)そうすると、3人。(お面の中に小さな人の絵が貼り付けてある)私ともう1人ともうひとり、3人になるぞって。(自分のまわりが見える)小さなほらあなです。セルフサイズの小さいほらあなです。」

《美容室 『N』》
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-部屋の中に鏡のある、美容院みたいなところの。人が何人もいて。
「ハイ、行き付けの美容院です。」
-あんな風に鏡を配置されると、何かあるのかな・・と
「ま、こう言う風に、鏡が空間の真ん中に立っている美容院なんです。すごい変な。これは、(描くとき)先に場所を決めようかな、と。場所の中で何か起きるかな、みたいな。」

名古屋市美の学芸員さんも来廊されました。
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「ここのところ、破れた感じで。」「アルミ箔で作ったんです。」

《アトリエの亡霊》 と 鋤柄さん
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「これは、(中央にある)リンゴを描こうと思ったんです。」

<地下のインスタレーション>
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-いろんな雑誌などを切り取って貼り付けたような。どんな雑誌でしょうか。
「そうですね。ハイ。あれはエルです。外人さんが沢山載っている雑誌。なんかいろいろ試してみるんですけど、やっぱりファッション雑誌がいちばん、楽しいって言うか、盛り上がるっていう。」
-インスタレーションものはいつ頃から?
「コラージュを・・・、(1Fにも展示している)雑誌に絵を描くのをやっていて、その雑誌を使ってコラージュみたいなのをして、そのコラージュがだんだん立体になってきたって言う感じですかね。」

鋤柄さんの手書きのリーフレットもあった。
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◇1F展示(?)
「アトリエの小さなもの」
絵のかたわらで何か作ろうとして、まだ終わらないうちに、この先は、まだ分からない、と、手を止めたままのもの、切り刻まれた何かのかけら。時々、気に入ったものを気に入ったように並べてみる。この先また、手を加えて何かに成るのかもしれないし、もう終わっているのかもしれないような、もの。
◇地下
「奥絵(おくえ)」
絵に向かうとき、絵の具と筆を手にして画面の奥へもぐって行くのだ、と思うときがある。てさぐりで形に触れながら絵の奥に、もぐっていく。手さぐりで絵に触れているとき、私は私の体にさわっているようだ、とも思う。

作品の印象というかインパクトみたいなものを考えていて、思い浮かんだのが、坂本夏子さんの作品だ。気になったので、ネットで調べて見たら、御二人とも愛知県立芸術大学の設楽研究室の修了生との事。似ているという事でなく、影響する事があるのだろうか。それから、2013年1月の「であ、しゅとぅるむ」展(ファン・デ・ナゴヤ美術展)でも、「鋤柄ふくみ+坂本夏子」の名前で展示していましたね。


※今回の個展とは関係ないですが。
鋤柄さんと話をしていて、以前どこかで見かけた様な気がした。と、そこへ、以前、D.D.のワークショップで一緒になった野々村麻里さんが来た。聞けば、鋤柄さんもD.D.ワークショップでの作品作りに参加していたのだと言う。調べて見たら、確かに、D.D.(今村哲+染谷亜里可)が、2013年、岡崎市美術博物館の「ユーモアと飛躍」展に先立ち、5月にロビーで「2つで3人」作品の48時間滞在バージョンを行っていたが、その時に会っていた。
鋤柄さんが、昼食後の後片付けをしている。
(後ろのメガネの男女が、D.D.のふたり)
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美術館ロビーにこの様な可変の部屋を作って、2日間生活したのですね。
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ご苦労様でした。
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