ファンデナゴヤ2015 《NO ART!NO LIFE!》
ファンデナゴヤ2015
《NO ART!NO LIFE!私達はアーティストとして今を生きる》
市民ギャラリー矢田(2015.1/8-1/25)
ファンデナゴヤ2015企画展のひとつが、白水ロコさん企画の《NO ART!NO LIFE!私達はアーティストとして今を生きる》だ。説明には、「アートは目に見えない心を目に見えるものにし、喜びや悲しみを分かち合うことを可能にします。アートは人々の心を結び合い、私たちの心を豊かにするものなのです」と、あるのだが、主旨がいまひとつ飲み込めない。確かに、各展示室の入口には、小型ディスプレーが置いてあり、展示作家のインタビュー映像を流している。アートとの関わりや制作の動機等だ。しかし、展示全体として何らかの主張の様なものが感じられない。いろんな作品を並べたアートフェアの様な印象を受けた。
アーティストで企画を担当した白水ロコ(しろうず ろこ)さんが在廊だったので、いろいろ聞いてみた。

-今回の展示のテーマについてお聞きしたいのですが。
白水ロコ)今回は、テーマ展と言うわけではなく、どちらかというとバラバラな作家の展示です。
-作家の方々とは、どういう関係なのですか?
白水)名古屋を中心に作家活動をしている現代アート、だけでもないですけど、作品の傾向とか、意図と言うか方向性がしっかり固まって来ている(中堅の)作家達です(白水さんの知合いらしい)。今回は、それぞれの部屋で自分の作品を見せる形にしています。(今回の出品作家は)いろんな人達がいるんですけど、その人のアーティストになった経緯(いきさつ)だとか、どういう事を考えて制作しているとか、そういう事がインタビューで紹介する事によって、よりそのアートの世界が身近になってくれたら、ちょっとでも理解が深まったらいいかなという感じの展覧会です。

(※展示室の入り口に置いてある、インタビューを映している小型ディスプレー)
-名古屋を中心とした、若手、中堅といってもいっぱいいますね。
白水)そうですね。いっぱいいますね。でも私も知っている方は限られますし、あとこの様にグループになるという事に対して好まれない方もいるので、断られた方も何人かいらっしゃいます。グループと言っても、サークルという感じで、団体として行動しようとか言う感じではないですけど。
-単に知合いが集まったのでなく、サークルを作ったという事でしょうか?
白水)一昨年(2013年)、名古屋から発信するアーティスト集団みたいなのを作らないかと言う話を、今回の出展作家のひとり、張(チョウ)さんから私に相談がありまして、それで集まったメンバーです。
-サークルの名称は決まっているのでしょうか?
白水)グループ名は、「アート トルネード コミュニケーション」です。活動は、まだ殆どやってないです。
-チラシにもその名称が書いてありましたか?
白水)ええ、ハイ。(※チラシの右下にロゴマークあり)
今までは、アートを発信すると言っても東京から発信しないと全国区にならないとか、世界にも広がらないとか、あったんですけど、時代が変わって来て、いろんな発信の仕方が見えてきました。名古屋にいて活動していても、世界を視野に入れて発信出来る様な、何か出来ないかなって集まりました。
-名古屋でグループを作って東京に殴り込むのではなく、名古屋から直接世界へと・・・
白水)発表していけるのではないかと。いい作家もいっぱいいるので、勿体ないと言うのもあります。
-名古屋の若い人(作家)からは、「そろそろ東京に行きたい」という声も聞こえます。
白水)出版物も何もかも東京なので、東京で発表しないと全国区にならない、が現状ですね。
-「アート トルネード コミュニケーション」は、日本の全国区ではなく、それを飛び越し世界を目指すと。
白水)何が出来るかわかんないですけど、東京で展覧会やるにしても、いきなり企画っていうのも難しいですし、行って滞在して撤収するだけでも、相当費用が掛ります。でも、それをやって絶対効果があるのかっていうとわからない。それなら、ここで活動していても、いいのではという感じですね。海外のアート関係の人からは、日本のアート、特に現代アートが見えてこないと言われます。東京の限られた一つかふたつのギャラリーから紹介される作家しか見えてこないと。東京でやって、どうなる訳でないなら、ここ地元で活動して、そして発信していく事が、できるんじゃないかと思います。
-活動を世界に広げていく為の足掛かりとして、グループを作って地元で活動をしていくと、そういう伝手がうまく出来るものでしょうか。
白水)どうですかね、でも、それぞれ個人で活動している作家たちなので、人脈というか人のつながりがすごく影響してくるというか。
-これからも愛知で、「アート トルネード コミュニケーション」がこうした催し物を重ねるのでしょうか。
白水)グループ展という形でやるかどうかわからないですけど、自分たちが活動する事によって、自分たちの環境も少しは変わって行ったらいいなと思います。拠点がそろそろ名古屋市内に出来そうなので、新しい活動を発信出来るのではないかと思っています。

※)向って左から、加藤恵利さん、白水ロコさん、水谷一子(はじめこ)さん。
「アート トルネード コミュニケーション」の活動を調べて見ましたが、昨年もグループ展を開催していました。愛知県豊田市でART TORNADO COMMUNICATION in 顯正寺(けんしょうじ)、「お寺deアート」(2014年4月27日~5月6日)でした。
白水ロコさん自身は、木彫の作家で、体が動物で顔が人だったり、背中に羽があったり、時には顔がひとだけど体が虫なんてのもあります。なにやらおとぎ話の世界の様です。この様な作風のきっかけは、ニキ・ド・サン・ファールという彫刻家の作品だそうです。

展示作品は、以前、HEART FIELD GALLERY や他のところで展示していたものです。
《NO ART!NO LIFE!私達はアーティストとして今を生きる》
市民ギャラリー矢田(2015.1/8-1/25)
ファンデナゴヤ2015企画展のひとつが、白水ロコさん企画の《NO ART!NO LIFE!私達はアーティストとして今を生きる》だ。説明には、「アートは目に見えない心を目に見えるものにし、喜びや悲しみを分かち合うことを可能にします。アートは人々の心を結び合い、私たちの心を豊かにするものなのです」と、あるのだが、主旨がいまひとつ飲み込めない。確かに、各展示室の入口には、小型ディスプレーが置いてあり、展示作家のインタビュー映像を流している。アートとの関わりや制作の動機等だ。しかし、展示全体として何らかの主張の様なものが感じられない。いろんな作品を並べたアートフェアの様な印象を受けた。
アーティストで企画を担当した白水ロコ(しろうず ろこ)さんが在廊だったので、いろいろ聞いてみた。

-今回の展示のテーマについてお聞きしたいのですが。
白水ロコ)今回は、テーマ展と言うわけではなく、どちらかというとバラバラな作家の展示です。
-作家の方々とは、どういう関係なのですか?
白水)名古屋を中心に作家活動をしている現代アート、だけでもないですけど、作品の傾向とか、意図と言うか方向性がしっかり固まって来ている(中堅の)作家達です(白水さんの知合いらしい)。今回は、それぞれの部屋で自分の作品を見せる形にしています。(今回の出品作家は)いろんな人達がいるんですけど、その人のアーティストになった経緯(いきさつ)だとか、どういう事を考えて制作しているとか、そういう事がインタビューで紹介する事によって、よりそのアートの世界が身近になってくれたら、ちょっとでも理解が深まったらいいかなという感じの展覧会です。

(※展示室の入り口に置いてある、インタビューを映している小型ディスプレー)
-名古屋を中心とした、若手、中堅といってもいっぱいいますね。
白水)そうですね。いっぱいいますね。でも私も知っている方は限られますし、あとこの様にグループになるという事に対して好まれない方もいるので、断られた方も何人かいらっしゃいます。グループと言っても、サークルという感じで、団体として行動しようとか言う感じではないですけど。
-単に知合いが集まったのでなく、サークルを作ったという事でしょうか?
白水)一昨年(2013年)、名古屋から発信するアーティスト集団みたいなのを作らないかと言う話を、今回の出展作家のひとり、張(チョウ)さんから私に相談がありまして、それで集まったメンバーです。
-サークルの名称は決まっているのでしょうか?
白水)グループ名は、「アート トルネード コミュニケーション」です。活動は、まだ殆どやってないです。
-チラシにもその名称が書いてありましたか?
白水)ええ、ハイ。(※チラシの右下にロゴマークあり)
今までは、アートを発信すると言っても東京から発信しないと全国区にならないとか、世界にも広がらないとか、あったんですけど、時代が変わって来て、いろんな発信の仕方が見えてきました。名古屋にいて活動していても、世界を視野に入れて発信出来る様な、何か出来ないかなって集まりました。
-名古屋でグループを作って東京に殴り込むのではなく、名古屋から直接世界へと・・・
白水)発表していけるのではないかと。いい作家もいっぱいいるので、勿体ないと言うのもあります。
-名古屋の若い人(作家)からは、「そろそろ東京に行きたい」という声も聞こえます。
白水)出版物も何もかも東京なので、東京で発表しないと全国区にならない、が現状ですね。
-「アート トルネード コミュニケーション」は、日本の全国区ではなく、それを飛び越し世界を目指すと。
白水)何が出来るかわかんないですけど、東京で展覧会やるにしても、いきなり企画っていうのも難しいですし、行って滞在して撤収するだけでも、相当費用が掛ります。でも、それをやって絶対効果があるのかっていうとわからない。それなら、ここで活動していても、いいのではという感じですね。海外のアート関係の人からは、日本のアート、特に現代アートが見えてこないと言われます。東京の限られた一つかふたつのギャラリーから紹介される作家しか見えてこないと。東京でやって、どうなる訳でないなら、ここ地元で活動して、そして発信していく事が、できるんじゃないかと思います。
-活動を世界に広げていく為の足掛かりとして、グループを作って地元で活動をしていくと、そういう伝手がうまく出来るものでしょうか。
白水)どうですかね、でも、それぞれ個人で活動している作家たちなので、人脈というか人のつながりがすごく影響してくるというか。
-これからも愛知で、「アート トルネード コミュニケーション」がこうした催し物を重ねるのでしょうか。
白水)グループ展という形でやるかどうかわからないですけど、自分たちが活動する事によって、自分たちの環境も少しは変わって行ったらいいなと思います。拠点がそろそろ名古屋市内に出来そうなので、新しい活動を発信出来るのではないかと思っています。

※)向って左から、加藤恵利さん、白水ロコさん、水谷一子(はじめこ)さん。
「アート トルネード コミュニケーション」の活動を調べて見ましたが、昨年もグループ展を開催していました。愛知県豊田市でART TORNADO COMMUNICATION in 顯正寺(けんしょうじ)、「お寺deアート」(2014年4月27日~5月6日)でした。
白水ロコさん自身は、木彫の作家で、体が動物で顔が人だったり、背中に羽があったり、時には顔がひとだけど体が虫なんてのもあります。なにやらおとぎ話の世界の様です。この様な作風のきっかけは、ニキ・ド・サン・ファールという彫刻家の作品だそうです。

展示作品は、以前、HEART FIELD GALLERY や他のところで展示していたものです。
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