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アーツチャレンジ2016鈴木孝幸

アーツチャレンジ2016
期間: 2016年2月23日(火)〜3月6日(日)
場所: 愛知芸術文化センター

鈴木孝幸 : 《斜めに歩く place/height》 芸文センター12Fの屋上

愛知芸術文化センタービルの屋上に“小山“が作られていた。
DSCF1119_convert_20160227100454.jpg

「愛知県の新城市の長篠城の近くに実家があって、その先、山の裾野のところの土地から、土と石を採取し、ここに運びました」
「この展覧会の募集があった時、今立っているこの場所、愛知芸術文化センタ-(12F)の屋上が、海抜70m位なのを知って、それは新城の実家と同じじゃないかと」
「2007年くらいから作品作りを行っていますが、地面を掘って、その土と(掘った結果の)穴の両方を作品とする事が多かったです」
「今回の場所は、旧鳳来で、長篠城付近の山の裾野です。丁度、平坦な土地から山の斜面へと変わっていくところです。そこの土地の表面を四角く削って土を採取し、石はその近くにあるものを持って来ました」
「盛った土と石の下には、銀色に光るトタンが敷いてありますが、作品の一部でもあり(金属の枠と合わせ、土の色を際立たせている)、屋上で土が流れ出さない防災対策でもあります」

一見すると、小山の頂上を削って、芸文屋上に移設したのかと思ったが、そうではない様だ。土と石を斜めに盛り重ねたのは、山の裾野の斜面を表現しているのだろう。鈴木さんのこれまでの作品から推定すると、表現したい「斜面」は、石を積み重ねた面と思われる。土を盛った部分はその支持体の役割で作品全体を支える役割か。
芸文屋上にのせた山の裾野を《斜めに歩く》。(作品なので歩けないが)

「新城から愛知芸術文化センターまで、100kmくらい。自宅近くの山の斜面を掘りだし、この屋上まで運んで、そこに斜面を出現させるという事。『掘出し、運び、盛る』事が、作品だと考えている」

<芸文センター屋上から新城方向を眺める>
DSCF1125_convert_20160227100521.jpg
新城は、ここ愛知芸術文化センターから凡そ東の方向、そちらを眺めながら、100km先の斜面を想像するのも面白い。
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